huruyama blog

学びや子育てやホームスクールなどなど 古山明男さんのコラムが大好きなので ご本人の許可を頂き紹介しています。

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

評定からの自由

古山です。 私の塾の部屋に、絵が飾ってあります。来た人が、「いい絵ですね。誰の絵ですか」と尋ねてくれると、「ふふふ」と言って、私が自分を指さします。ちょっと得意になれますね。嬉しいですね。 「これなら、絵本にしたらいいのに」よく、そう言われ…

遊び 評定からの自由

古山です。 子どもは遊びで育ちます。子どもたちが遊びの中で見せるあのエネルギー、創意工夫。すごいですね。これこそが一人一人の生きる力であり、また、社会がもっとも必要としているものだと思います。 では、遊びとはなんでしょうか。いろいろな面から…

誰が教育を選択するのか

古山です。 ホームスクールを真剣に考えているが、という相談をいくつも受けてきました。 そのうち、実際にホームスクールを始めるご家庭は多くないです。 最大の理由は、子ども、母、父の三者の意見が揃うということが、なかなかないためです。 では、誰の…

てらこやちば

千葉にある大学の学生さんたちが、小学生~高校生の子どもたちとの遊び場を作る「てらこやちば」を運営しています。http://terakoyachiba.web.fc2.com/about.html 先日行って見学させてもらったのですが、子どもたちを集めてしっかり遊んでいます。現在第1、…

あなたが他人を気遣うとき

古山です。 私は、自分が感じたこと、自分が理解したことだけを語るようにしています。権威者の言葉を語って自分のみすぼらしさを隠すのは、醜いからです。 一人一人の人が、自分の理解と愛情に基づいて生きるときにだけ、新しい世界が始まります。私はそれ…

英語の読み聞かせ

このLibrary Lion というお話、ストーリーはおもしろい、読みはめちゃくちゃうまい。絵の見せ方もじょうず。 >英語の読み聞かせ。>Library Lionです。>https://www.youtube.com/watch?v=T18NCobS43c>youtubeにもありました。 ひょっとすると、英語がまったく…

ホームスクールが法的にも正当であること

日本では、「学校教育法」という法律に、ある年齢の子どもは学校に就学しなければいけない、と書いてあります。そのため、ホームスクールが法的にも正当であると主張するには、「学校教育法」の上位にある法律や国際条約を持ち出します。その中でも、もっと…

子どもと内側のつながりをつくる

この日曜日に、神田誠一郎という人の「ブレインジム」という体操のワークショップに参加していました。楠の木学園という障害児のためのフリースクールの学園長をしている方です。 そこで、神田さんがこんなことを紹介していました。 「子どもがいないとき、…

7歳という時期

古山です。 シュタイナーの言う7歳の時期は、子どもにどのような変化が起こるのか、個人的にお尋ねを受けました。一般的なことなので、MLで書きます。 シュタイナーは、人間の成長に7年周期があると言います。 人間の肉体と重なって、エーテル体と呼ばれる体…

不定形学校の構想

古山です。 いま、ホームスクールをなさる方たちのために、「不定形学校」を作ることを考え、情報を集めたり、交渉したりしています。 子どもたちが基本的には家で自由に過ごし、週に2,3回~数回くらい、習い事や遊びの集まりに出かけていく、というくらいが…

評定ではなく

古山です。 学校のしていることで、「これは違うなあ」と思うことがあります。それは、子どもの学びを成績にして評定することです。 ふだんの生活の中での学びを考えてください。 自転車に乗るのだったら、最終的な目的は、自転車を乗りこなせることです。だ…

子どもは物語を生きている

子どもの精神は白紙である。そこに書き込んでいくのが教育である。 現在の基本的な教育観はそのようなものです。 これは間違いです。子どもを観察すれば容易にわかることです。子どもの精神は白紙ではありません。いつも何かが沸き起こり、流れ出しているの…

宝物のような時間

古山です。 私は、甥が11歳から20歳をすぎるまで、うちに住まわせてホームスクールをしていました。その経験から、これが一番大事だ、ということがあります。 子どもが、まだ、かまってほしい一心、遊んでほしい一心の時期があります。これが、宝物のような…

発達障害について 2

古山です。 グレン・グールド(1932~1982)というカナダ生まれのピアニストがいます。 天才と呼ばれています。 私が若いころから、この人のレコードは出回っていました。評判がいいからと聞いてみたけれど、テンポがめちゃくちゃゆっくりだったり、速かった…

発達障害について

古山です。 発達障害についてのお尋ねでした。発達障害の原因がなにか、どうしたらいいのか、私にはわかりません。 わからないままに、障害児っぽい子どもたちに、とにかく親切にする、見おろさない、批評しない、を私塾でやってきました。人間として当たり…

学校教育とタイプが違う子供たち

古山です。 小学校の低学年で、学校教育とまったくタイプが違う、無理させようもない、どうにもならない、という子どもたちがいます。こういう子どもたちは、教育を特別にあつらえてあげなければいけない子どもたちなのです。 シュタイナーが、こんなことを…

ジョン・ホルト

古山です アメリカに、ジョン・ホルト(1923~1985)という人がいました。「ホームスクール」という言葉を作った教育運動家です。 ホルトは、「よい」と言われる私立小学校の先生をしていました。そこで彼が見たことは、教室の中で子どもたちがいかに愚かに…

いきる力

朝、目が覚めて、横になったまま、「きょうは、~に行って、~をして、あれとあれに気をつけて....」に入り込みかける。 ああ、そうじゃなくて、いま、別なものを探しているんだ。生きる力を探しているんだ。 身体からやってくる感覚を、なんであろうと…

先生の戦略 認められることの飢餓状態

古山です 学校は、かなり無理なことをやろうとしている。だから、子どもたちに無理させるための、いろんな戦略が発達している。それが、大きな弊害をもたらしている。そのように思っています。 現在の文科省指導要領に基づく体系は、教育学的な深い裏付けが…

シュタイナー教育

古山です。 シュタイナー教育のことを、ごく簡単に紹介します。 はじめたのは、ルドルフ・シュタイナーというドイツの哲学者です。この人は、正真正銘の超能力者でした。そして、自分の超能力で知ったことを、人間に役立つ形にしようと、一生を使っています…

ひらがな、漢字の練習帳紹介

古山です。 ひらがなと漢字の、すぐれた練習帳を紹介します。 「なぞらずにうまくなる 子どものひらがな練習帳」実務教育出版 1000円+税 「ぐるーん」、「ぴょん」、「しゅーっ」などと動きで示していて、子ども心をよく知ってます。大人のひらがな練習にも…

漢字 とはいえ気になる

古山です。 漢字の書き順に誤りはありません。 とはいえ、子どもが、大人が身に着けているのとは違う書き順で書いていると、とても気になるものです。 あ、ここはこうなるはずなのに、とガクッとくるのです。 不思議ですねえ。書き順だけでなく、日常生活の…

漢字 書き順だけでなく

書き順は、小学校でだけ「誤り」が生じるのです。書き順だけでなく「とめ、はね、はらい」もウルサイ先生がけっこういます。 ところが、漢字というのは、もともとものすごく多様でして、細かいところまではっきり決まっていないのです。字形すら、歴史的に変…

漢字

漢字の書き順に、誤りというものはありません。書き順については、小学校の教室内しか問題になりません。 中学校以降は、学校でも問題になりません。まして、社会に出てからはまったく問題になりません。書き順を気にすることはありません。 とはいえ、書き…

子どもは愛のあるところで育てる

古山です。 9月8日(木)のアロマスプーンの会合、午後の科学遊びの会にご参加の方、ありがとうございました。私が話したことのまとめを作りますが、とりあえずのことを。実は、会合の翌日、翌々日と別な用件があって動き回ったもので、いま体力と気力があり…

生活の中の算数 数える

古山です。算数の基本は数えることです。算数というのは数える技術だ、と言ってもいいくらいです。 「いち、に、さん、し....」と数えることは、生活の中で自然にやっているものです。子どもといっしょに数えて楽しいものがたくさんあります。数えておも…