huruyama blog

学びや子育てやホームスクールなどなど 古山明男さんのコラムが大好きなので ご本人の許可を頂き紹介しています。

算数のシリーズ

古山です。「おっちゃんの算数教室」シリーズを、また作ります。今のシリーズは、私が体調が悪いときに作ったもので、自分では不満です。「勉強しないといけないから」ではなくて、「おもしろいから」見てもらえるものを目指します。今の、文科省指導要領の…

ホームスクールって

古山です。 MLに新しく参加された方に、ホームスクールってこんなものです、とメールを書いたのですが、誰に読んでもらってもいいものなので、こちらにも送ります。 学校は、子どもに無理をさせるところです。無味乾燥さに耐えさせる訓練をして、教育をし…

サバイバルモード

古山です。 「サバイバルモード」という概念に出会い、なるほど、と納得しています。生物が緊張、警戒している状態のことです。脳の基本的生存を司っている部分で起こり、考えだけでコントロールするのは困難です。 「ある生物がサバイバルモードにはまり込…

親が支持する

古山です。 教育の大きな根幹として、シュタイナーの言っているこは、傾聴に値すると思います。 7歳までは、模倣することで育つ。 7~14、5歳は、尊敬できる大人の言うことを聞いて育つ。 14,5歳~21歳は、愛することを学ぶ。 では、7~14、5歳期のホームス…

お役所仕事の教育

古山です。 いまの義務教育は、教育というよりお役所仕事です。出席や卒業の形式を整えることが至上目的になってしまっています。 教育することが卒業証書を得ることにすりかわった。学ぶことが、教室に座っていることにすりかわった。 憲法の言う「義務教育…

才能教育とはまた違った次元で

それぞれの人間に持って生まれたいろいろな持ち味がある、その持ち味を生かすために生まれてきている、ということを感じます。 これは、単にいろんな才能がある、という意味ではありません。よく「お勉強はさっぱりだけど、スポーツが、絵を描くのが....…

子供の飛びおり

古山です 子どもは木登りが好きです。木といわず、塀でも建物でも、よく登ります。 その逆の、飛び降りも好きです。これも、子どもたちがよくやります。私もよくやりました。階段を何段飛び降りることができるか、だんだん高いところからやって、「もうこれ…

おいしさ、おもしろさ

古山です。 私は20代のころ、断食に興味を持って、よくやっていました。最初の2,3日が過ぎると、実に気持ちがいい。何も食べないでいると、身体がすっきりするし、頭も明晰になります。食べ物を消化すること自体が、身体に負担になっているのですね。 生…

最近のこと

古山です。 火曜日の有栖川宮公園で、小さな子どもたちを引率したグループとよく出会いました。この中に、子どもと遊んでいるときの、間合いの取り方、身のこなしの上手おな兄さんがいるから、話を聞いたら大学4年生でした。昔から、このグループのお手伝い…

教育って

古山です。 覚え込ませようとしない。 達成させようとしない。 よいこと、素晴らしいことを子どもと分かち合う。 困ったこと、悲しいことをいっしょにくぐり抜ける。 そうすると、子どもも変わる、大人も変わる。 教育って、そういうことなんだと思います。 …

不登校とホームスクール

古山です。 おもしろい記事がありました。紹介します。 「不登校とホームスクール」http://www.es-inc.jp/library/mailnews/2016/libnews_id008690.html (一部を抜粋します) 目的は「子どもを学校に行かせること」ではなく、「子どもによい教育を受けさせ…

遊びを充実させることが一番の学び

古山です。 昨年9月に「おるたネット」が主宰した、汐見稔幸講演会での、汐見氏の発言からです。汐見氏は、白梅学園大学学長、東京大学名誉教授。 幼児教育で先行していることなんですが、幼児教育では、しばらく前から遊びを中心に据えるという方針に変えて…

いくつかの短い詩

タゴールの詩集を読んでいて、はっとした短い詩を三つほど。 星は蛍のように見えることを怖れはしない。 神は大帝国には倦むがささやかな花には倦まない。 すべての嬰児は、神がまだ人間に絶望してはいないというメッセージをたずさえて生まれてくる。 (タ…

取り繕い方を教えるのではなく

ある、公立学校の先生も、シュタイナー学校の先生もしたことがある人が言っていました。「何教育ということに関係なく大事なことがある。それは、子どもが取り繕わなくて済むことだ」 私自身、外面的には優等生でした。しかし、学生運動の嵐が吹きすさぶ大学…

こどものファンタジー

最近、子どものときの心情に、ふうっと返っていることがよくあります。 きょうは、ふうっと、空想の世界に入り込みたくなる気持ちが湧いてきました。空想の世界といっても、なんでもいいというわけではないのです。あの、親の膝の中にスポンと潜り込んでいく…

イギリスのホームスクールガイドライン

おもしろいものがありました。 イギリス政府が、地方政府に対して出している、ホームスクール家庭のためのガイドラインです。 「親に求められていない」こととして、次のような項目が挙げられています。 これをしろではないのです。不要、もしくは有害とされ…

木登り

古山です。 さまざまな遊びの中にも、定番と言えるようなものがあります。 その一つが木登り。 先日の東京でのお遊び会でも、昨日の科学遊びの会でも、木登りがはやりました。 木登りは、すごい全身運動です。どうやって登るかの戦略と判断力、バランス感覚…

普通教育機会確保法第3条(三)

古山です 法律の解説の続きです。 (理念)第3条 三 不登校児童生徒が安心して教育を十分に受けられるよう、学校における環境の整備が図られるようにすること。 これは、不登校児童生徒を学校に来させるように、ではありません。学校に来るならば、もう不登…

普通教育機会確保法第3条(二)

古山です。 「教育機会確保法」は、不登校を現実と認めて現状のまま支援せよ、という主旨の法律です。私たちにとって、影響の大きい法律です。その重要な点をまとめています。 (理念)第3条二 不登校児童生徒が行う多様な学習活動の実情を踏まえ、個々の不…

普通教育機会確保法第3条(一)

古山です。 第3条のはじめの3項目を読んで、どんな印象を持たれましたか。 不登校の子どもを護ると言っているのに、これは、学校に来なさいというのが基本になっているじゃないの? そんな印象を持ちませんでしたか。 たとえば、一の「全ての児童生徒が豊…

普通教育機会確保法第3条

古山です 硬い話になってもうしわけないのですが、すこし、法律の条文に立ち入らせてください。学校外での教育をしようという人たちにとっては、たいへん影響の大きい法律です。 この、第3条が基本的なところを決めています。5項目あるうちの最初の3項目を…

遊びの理論

古山です。 遊びの理論をまとめようと試みています。 遊びには伝染性があります。誰かが楽しく遊んでいると、ほかの子どももやりたくなるのです。 2歳の子でも、これは普通に見られます。 2,3歳の子どもたちが、おもちゃの奪い合いでけんかになることがし…

ストーリー遊び

古山です。 子どもは、さまざまな遊びをしています。その中にストーリー遊びがあります。子どものストーリー遊びの世界に入り込んでいくと、子どもがたいへん精神的な存在であることがわかります。 子どもが遊んでいるとき、たいてい、何かのストーリーが伴…

子供の発達経路

古山です。 ある、算数の得意でない子に8歳くらいからずっと算数を教えていました。 11歳くらいになって、ふつうに式を書いて計算するようなことも、「できた、おもしろい」と感じるようなところにきました。学校を嫌がって行かなかった子ですが、この子に学…

説諭主義でなく

古山です。 保育園、幼稚園、学校などで、子どもがまずいことをしたときに、「ごめんなさい」を言うまで、とことんお説教することがよくあります。場合によると、ごめんなさいを言うまでどこかの部屋から出さなかったりします。 あれは、間違っていると思う…

犬のしつけ 人間のしつけ

古山です。 ひょんなことで、生後8か月のヨークシャーテリヤをうちで預かることになりました。かわいいですねえ。少ししつけようと、ネットやら本やらを調べました。人間の子どものしつけと同じだなあ、というところと、人間と犬は違う、というところがあり…

傷を癒すこと

古山です。 大人たちは、多くの心理的な傷を負って生きています。 子どもたちもです。 傷に応じて、私たちは、防御的になり、あるいは攻撃的になり、あるいは鈍感・無関心になります。 私たちは、自分の傷を癒すことができるでしょうか。子どもたちの傷を癒…

焦るとき

古山です。 つくばにあるインターナショナルスクールを見学させてもらえ機会がありました。案内してくれる人と、つくばでの駅で待ち合わせることにしていました。 時間に余裕を持って出たつもりが、間の悪い時には、間の悪いことが重なるものです。駅まで車…

マンガとお手紙

古山です。 学校に行っていない子どもがどうやって字を覚えるか見ていると、どうも、マンガを描くときが圧倒的に多いです。 絵を描く、マンガを描くは、ほとんど子どもの本能のように思えます。わたしも、ずいぶんと書きました。とっておけばよかった、と今…

義務教育の内容

古山です。 いまの義務教育の内容は、人間の発達に沿っていないということを、痛切に感じます。いまの義務教育は、近代国家建設のために作られたものであって、人間理解から生まれてきているものではないです。 たくさんの落ちこぼれた子ども、成績はよいが…