huruyama blog

学びや子育てやホームスクールなどなど 古山明男さんのコラムが大好きなので ご本人の許可を頂き紹介しています。

ホームスクールって

 

古山です。

MLに新しく参加された方に、ホームスクールってこんなものです、とメールを
書いたのですが、誰に読んでもらってもいいものなので、こちらにも送ります。

 


学校は、子どもに無理をさせるところです。無味乾燥さに耐えさせる訓練をして、
教育をしたと思い込んでいるのです。とんでもない。そんなことは、大人になっ
てからでいいのです。子どもには子どもの、かけがえのない子ども時代がありま
す。

もちろん、学校のすべてが悪いわけではありません。楽しいときもあります。い
い先生もいます。友達もできやすいです。

しかし、学校に行かなければまともな人間に育たない、という考えは、徴兵制の
ような義務教育を生き延びるしかなかった人たちのための、おしゃぶり飴のよう
なものです。あれはムダではなかった、どうしても必要なものだったと信じてい
たいのです。


学校は、子どもが喜んで行っているならそれでいいのですが、無理させてまで行
かせるところではないと思います。
さらに、ご家庭が子どもの理解が深くて、学校以上のことができるならば、学校
を離れてよいのです。
この学校以上というのは、授業をする能力のことではなく、子どもと気持ちが通
じていて楽しく暮らせることです。

教えなければ子どもは何もできるようにならない、というのも、学校の神話です。
言われたことに従わせては評定するだけの学校教育を長く受けさせていると、そ
うなってしまう、というだけのことです。

子どもは、好奇心が盛んでなんでもやってみたいものです。独善的なものや悪い
ことは直感的にわかるものです。

子どものために確保してやらなければならないは、まず安心です。
帰る港があり、いつでも補給できるとわかっているから、冒険の旅に出て行くこ
とができるのです。
「子どもの安心」を心がけているだけで、たいていのことはうまく回っていきま
す。

 


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古山明男