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huruyama blog

学びや子育てやホームスクールなどなど 古山明男さんのコラムが大好きなので ご本人の許可を頂き紹介しています。

犬のしつけ 人間のしつけ

古山です。

ひょんなことで、生後8か月のヨークシャーテリヤをうちで預かることになりま
した。かわいいですねえ。
少ししつけようと、ネットやら本やらを調べました。人間の子どものしつけと同
じだなあ、というところと、人間と犬は違う、というところがあります。

人間と同じだなあ、というところは

「叱りつけてはいけない」

「褒めたり叱ったりは3秒以内にやらないと、何を褒められたのか叱られたのか
がわからない」

などです。加害行為をやると従わなくなってしまうことは、人間と同じ。


人間とは違う、というところは、犬は主従関係によって人間と関係を持っている
ことです。自然でのオオカミや犬は、リーダーがいる群れを作っています。リー
ダーには絶対服従しないと、厳しい制裁があります。

犬のその性質を利用して、人間が犬を家畜にしてしまったのです。ハムスターや
ウサギとは違います。犬は、基本的には主従関係のなかで、飼うことになります。

犬のしつけでは、まず、服従訓練をします。「まて」「おすわり」などの指示を
出し、かならず実行させます。

それを読んでいたら、どうしても日本の小学校と中学校を思い浮かべてしまいま
す。
あそこは、読み書き計算を教えると言ってますけれど、まず服従訓練をやってま
す。

服従訓練とは、それ自体は意味のないことを指示し、従わなければ制裁を加える
ことです。
「それ自体に意味があるなら、するのは当たり前だ。しかし、きみは、指示され
れば無意味なことでもやるかね。自分が嫌なことでもやるかね」
それが、服従訓練です。


だから学校は、「きをつけ」「前へならえ」をやります。

「家庭にいてさえ、指示を忘れないようにできるかね」と宿題を出します。

制服を決めて、細部まで守らせます。


でも、この服従訓練が子どもたちの知性を破壊しているのではないですか。
さまざまな学校不適応が起こる原因ではないですか。

わざわざ、他人が嫌がることを仕掛けるのが服従訓練です。子どもが真似したら
まずいのではないですか。
実際、他の子に無理難題をふっかけては制裁する遊びが学校で流行ります。いじ
めというやつです。

服従訓練は、学校にとって便利なことはわかります。いったん服従させてしまえ
ば、どんなことも教えることができます。「こんな教育成果を挙げました。と誇
示することができます」

愛と知性以外はね。


人間は、信頼している人の言うことはよく聞くものです。美しいものや善いこと
に触れれば、自分も真似したいと思います。
犬とは基本的な原理が違います。

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古山明男