huruyama blog

学びや子育てやホームスクールなどなど 古山明男さんのコラムが大好きなので ご本人の許可を頂き紹介しています。

暖かさ

古山です。

けさ目を覚まして、きょうの予定を思い出していました。

あれがある、これもある、と考えていたら、なんか心が機械みたいになってきて、
ゴトゴト動くだけになっていく。
あ、あ、ここに入ると、自分を命令して動かすだけになってしまう。

それで、考えるのをやめて「ねえ、いま流れているのはなに」と、今起こってい
るだけ感じている。

そうしたら、暖かさのようなものが流れてきました。
これがあれば、動ける。エネルギーが、ほわんとしたものになって、どこにでも
沁みとおっていく。

これなんだよね。これを見つけるのに何十年もかかってしまった。
なんて、それが自分のものだみたいに考えると、消えてしまうものです。
それは、生き物。
籠の中に入れようとすると、姿を消してしまう。でも、追いかけまわすのをやめ
ると、来てくれる。

いまの学校教育に欠けているのは、この暖かさなのだと思います。

頭のいい人たちが集まって、けっこうなカリキュラムを作り、学校運営のマニュ
アルを作ります。それを、現場におろします。
そうすると、学校は「しなければならないこと」でできた工場みたいになります。
先生も生徒も「しなければならないこと」だらけ。

それじゃあ、人間は動かない。だから、ご褒美や、罰や、辱しめを使って、動か
そうとする。

学校もそうなんだけど、多くの人の内面も、そうなってる。私もそうなってる。

そうなってるけど、そこでキッとなって「私を変えなければ」なんて決意したり
すると、あの暖かさは逃げて行ってしまう。

でも、暖かさは、自分より大きいの。ちゃんと来てくれるの。

という、朝でした。

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古山明男