huruyama blog

学びや子育てやホームスクールなどなど 古山明男さんのコラムが大好きなので ご本人の許可を頂き紹介しています。

教育

お役所仕事の教育

古山です。 いまの義務教育は、教育というよりお役所仕事です。出席や卒業の形式を整えることが至上目的になってしまっています。 教育することが卒業証書を得ることにすりかわった。学ぶことが、教室に座っていることにすりかわった。 憲法の言う「義務教育…

おいしさ、おもしろさ

古山です。 私は20代のころ、断食に興味を持って、よくやっていました。最初の2,3日が過ぎると、実に気持ちがいい。何も食べないでいると、身体がすっきりするし、頭も明晰になります。食べ物を消化すること自体が、身体に負担になっているのですね。 生…

最近のこと

古山です。 火曜日の有栖川宮公園で、小さな子どもたちを引率したグループとよく出会いました。この中に、子どもと遊んでいるときの、間合いの取り方、身のこなしの上手おな兄さんがいるから、話を聞いたら大学4年生でした。昔から、このグループのお手伝い…

教育って

古山です。 覚え込ませようとしない。 達成させようとしない。 よいこと、素晴らしいことを子どもと分かち合う。 困ったこと、悲しいことをいっしょにくぐり抜ける。 そうすると、子どもも変わる、大人も変わる。 教育って、そういうことなんだと思います。 …

遊びを充実させることが一番の学び

古山です。 昨年9月に「おるたネット」が主宰した、汐見稔幸講演会での、汐見氏の発言からです。汐見氏は、白梅学園大学学長、東京大学名誉教授。 幼児教育で先行していることなんですが、幼児教育では、しばらく前から遊びを中心に据えるという方針に変えて…

取り繕い方を教えるのではなく

ある、公立学校の先生も、シュタイナー学校の先生もしたことがある人が言っていました。「何教育ということに関係なく大事なことがある。それは、子どもが取り繕わなくて済むことだ」 私自身、外面的には優等生でした。しかし、学生運動の嵐が吹きすさぶ大学…

普通教育機会確保法第3条(三)

古山です 法律の解説の続きです。 (理念)第3条 三 不登校児童生徒が安心して教育を十分に受けられるよう、学校における環境の整備が図られるようにすること。 これは、不登校児童生徒を学校に来させるように、ではありません。学校に来るならば、もう不登…

普通教育機会確保法第3条(二)

古山です。 「教育機会確保法」は、不登校を現実と認めて現状のまま支援せよ、という主旨の法律です。私たちにとって、影響の大きい法律です。その重要な点をまとめています。 (理念)第3条二 不登校児童生徒が行う多様な学習活動の実情を踏まえ、個々の不…

普通教育機会確保法第3条(一)

古山です。 第3条のはじめの3項目を読んで、どんな印象を持たれましたか。 不登校の子どもを護ると言っているのに、これは、学校に来なさいというのが基本になっているじゃないの? そんな印象を持ちませんでしたか。 たとえば、一の「全ての児童生徒が豊…

普通教育機会確保法第3条

古山です 硬い話になってもうしわけないのですが、すこし、法律の条文に立ち入らせてください。学校外での教育をしようという人たちにとっては、たいへん影響の大きい法律です。 この、第3条が基本的なところを決めています。5項目あるうちの最初の3項目を…

子供の発達経路

古山です。 ある、算数の得意でない子に8歳くらいからずっと算数を教えていました。 11歳くらいになって、ふつうに式を書いて計算するようなことも、「できた、おもしろい」と感じるようなところにきました。学校を嫌がって行かなかった子ですが、この子に学…

説諭主義でなく

古山です。 保育園、幼稚園、学校などで、子どもがまずいことをしたときに、「ごめんなさい」を言うまで、とことんお説教することがよくあります。場合によると、ごめんなさいを言うまでどこかの部屋から出さなかったりします。 あれは、間違っていると思う…

犬のしつけ 人間のしつけ

古山です。 ひょんなことで、生後8か月のヨークシャーテリヤをうちで預かることになりました。かわいいですねえ。少ししつけようと、ネットやら本やらを調べました。人間の子どものしつけと同じだなあ、というところと、人間と犬は違う、というところがあり…

傷を癒すこと

古山です。 大人たちは、多くの心理的な傷を負って生きています。 子どもたちもです。 傷に応じて、私たちは、防御的になり、あるいは攻撃的になり、あるいは鈍感・無関心になります。 私たちは、自分の傷を癒すことができるでしょうか。子どもたちの傷を癒…

焦るとき

古山です。 つくばにあるインターナショナルスクールを見学させてもらえ機会がありました。案内してくれる人と、つくばでの駅で待ち合わせることにしていました。 時間に余裕を持って出たつもりが、間の悪い時には、間の悪いことが重なるものです。駅まで車…

評定からの自由

古山です。 私の塾の部屋に、絵が飾ってあります。来た人が、「いい絵ですね。誰の絵ですか」と尋ねてくれると、「ふふふ」と言って、私が自分を指さします。ちょっと得意になれますね。嬉しいですね。 「これなら、絵本にしたらいいのに」よく、そう言われ…

遊び 評定からの自由

古山です。 子どもは遊びで育ちます。子どもたちが遊びの中で見せるあのエネルギー、創意工夫。すごいですね。これこそが一人一人の生きる力であり、また、社会がもっとも必要としているものだと思います。 では、遊びとはなんでしょうか。いろいろな面から…

ホームスクールが法的にも正当であること

日本では、「学校教育法」という法律に、ある年齢の子どもは学校に就学しなければいけない、と書いてあります。そのため、ホームスクールが法的にも正当であると主張するには、「学校教育法」の上位にある法律や国際条約を持ち出します。その中でも、もっと…

7歳という時期

古山です。 シュタイナーの言う7歳の時期は、子どもにどのような変化が起こるのか、個人的にお尋ねを受けました。一般的なことなので、MLで書きます。 シュタイナーは、人間の成長に7年周期があると言います。 人間の肉体と重なって、エーテル体と呼ばれる体…

不定形学校の構想

古山です。 いま、ホームスクールをなさる方たちのために、「不定形学校」を作ることを考え、情報を集めたり、交渉したりしています。 子どもたちが基本的には家で自由に過ごし、週に2,3回~数回くらい、習い事や遊びの集まりに出かけていく、というくらいが…

評定ではなく

古山です。 学校のしていることで、「これは違うなあ」と思うことがあります。それは、子どもの学びを成績にして評定することです。 ふだんの生活の中での学びを考えてください。 自転車に乗るのだったら、最終的な目的は、自転車を乗りこなせることです。だ…

子どもは物語を生きている

子どもの精神は白紙である。そこに書き込んでいくのが教育である。 現在の基本的な教育観はそのようなものです。 これは間違いです。子どもを観察すれば容易にわかることです。子どもの精神は白紙ではありません。いつも何かが沸き起こり、流れ出しているの…

学校教育とタイプが違う子供たち

古山です。 小学校の低学年で、学校教育とまったくタイプが違う、無理させようもない、どうにもならない、という子どもたちがいます。こういう子どもたちは、教育を特別にあつらえてあげなければいけない子どもたちなのです。 シュタイナーが、こんなことを…

ジョン・ホルト

古山です アメリカに、ジョン・ホルト(1923~1985)という人がいました。「ホームスクール」という言葉を作った教育運動家です。 ホルトは、「よい」と言われる私立小学校の先生をしていました。そこで彼が見たことは、教室の中で子どもたちがいかに愚かに…

先生の戦略 認められることの飢餓状態

古山です 学校は、かなり無理なことをやろうとしている。だから、子どもたちに無理させるための、いろんな戦略が発達している。それが、大きな弊害をもたらしている。そのように思っています。 現在の文科省指導要領に基づく体系は、教育学的な深い裏付けが…

決められたことを学ぶのではなく

現代社会で自由に生きるための力は、決められたことを多量に学び蓄積することなのでしょうか。 明らかに違います。 小中高の学校が教えていることは、さまざま学問の基礎的な知識です。それは、子供たちが自由に生きるための不可欠な知識・技能である、と正…

やる自分とやらされる自分

古山です。 現在の学校教育の最大の問題点は、人間を「やらせる自分」と「やらさせる自分」に分裂させてしまうことだと思います。これは、いつも葛藤を抱えた状態で生きることです。 この分裂をかかえていると、「プレッシャーがかからないとやらない」、「…

公共学校にしみついた固定観念

日本の公立小中学校にしみついた、固定観念があります。 宿題、出席、家庭学習 です。 どれも、なにがなんでも子どもに刷り込もうとするのです。 宿題にどれだけの意味があるのでしょうか。学校を一歩出たら、子どもは別な気分になっています。そこからは、…

義務教育について

古山です。 「子どもが学校にいく義務は、憲法で決まっている」そう信じている人は多いです。これは、間違いです。 憲法は、保護者に「教育を受けさせる義務」があると言っているだけなのです。 だから、子どもに学校が合わなかったら、保護者が自分で教育を…

暖かさ

古山です。 けさ目を覚まして、きょうの予定を思い出していました。 あれがある、これもある、と考えていたら、なんか心が機械みたいになってきて、ゴトゴト動くだけになっていく。あ、あ、ここに入ると、自分を命令して動かすだけになってしまう。 それで、…

なんのための教育

古山です。 人間は、日常生活の中で、幸福に生きられます。それは、決して無為でぼんやりと暮らすということではありません。活動的に生き生きと暮らせます。 自分を見ていても、いろんな方を見ていても、そうなんだもの。 私は、子どものための教材作りが好…

英語学習について

ホームエデュケーションでも、英語を無理なく教えることができたら、それに越したことはないと思います。 一つでも外国語を知っていると、言葉のおもしろさが広がります。表現の違い、構造の違いなどを知ることから、柔軟さと寛容さを(期待してやるものでは…

子どもの論理性

アメリカの公立小学校での、論理力のつけかたを紹介しているブログを読みました。いつ、どこで、誰がの5W1Hや、文章構造の理解を小学校のはじめから教えているそうです。 学校で、このような授業を受けないと論理力がつかない、と信じている人は多いと思い…

どうして学校に行かなければいけないの?

古山です。 信濃毎日新聞という地方新聞にコラムを寄稿しています。きょう掲載の記事を、こちらのMLにも出します。どうして学校に行かなければいけないの? ほんとうにそんなにいい所なの?この問いをずっと持っていました。小学校1年生になったときから、…

遊びの中に宝がある(2)

古山です。 シュタイナー教育の授業をいくつか見せてもらったことがあります。そのときの私の感想。「子どもの発達を大事にするということは、遊び感覚を大事にすることなんだ」 見せてもらった算数の授業では、みんなで森の中に散歩に行くんだ、と数を数え…

梅が咲いています

古山です。 みなさま、いかがお過ごしですか。 千葉公園のいつもの場所を通りかかったら、紅梅が咲いていました。そうかあ、春だ。そんな季節ですねえ。 節分も過ぎましたが、来年の節分は、ボランティアのお兄さんを見つけて、子どもたちと豆を投げる、なん…

テスト対策ではダメ

古山です。 アメリカで2002年に「落ちこぼれゼロ法」(No child left behind)という法律ができて、読み書き、数学などのカリキュラムを学力テストで測定し、その点数に応じて、学校に報奨金を出したり、改善命令を出すようになりました。学校では、テスト対策…

映画「みんなの学校」

「みんなの学校」という映画を見ました。大阪のある小学校が、特別支援学級でなく普通学級に障害児や問題児を受け入れて、みんなを伸ばしていくというドキュメンタリーです。 いい映画でした。演技無しの、実際の先生や生徒の気持ちがたくさん出てきます。撮…

音楽のようなもの

目を覚ますと、日曜の朝でした。 窓を開けると、朝日を受ける家々と木々がありました。すべては静かで美しかった。それがみんな、感覚の中に流れ込んできた。思わず外にでたくなって、軽い散歩。 鳥の声が澄んで聞こえる。世界全体が、音楽のようなものにひ…

無題

「三つ子の魂、百までも」と言って、脅してでも罰してでも、しつけなければいけないと信じている人たちがいます。 まちがいだと思います。後年、子どもの自由を奪います。 脅したり罰したりする必要はないんです。子どものほうから、合わせてくるものです。 …

面白がりの燃料補給

ホームスクールは、どんなやり方をしてもいいのですが、自宅で親が教師になって教えきるようなタイプは、ふつうはできっこないです。 子どもはいろんなものを面白がります、やりたがります。それとダンスを踊りながら、楽しく日々を送ってしまう、というのが…

どうして学校に行かなければいけないの?

古山です。 信濃毎日新聞という地方新聞にコラムを寄稿しています。きょう掲載の記事を、こちらのMLにも出します。 どうして学校に行かなければいけないの? ほんとうにそんなにいい所なの?この問いをずっと持っていました。小学校1年生になったときから、…

文学の勉強

古山です。 Uさんのお嬢さん(中1年齢)から、文学の勉強方法を尋ねられました。思うところをお答えしました。 それは、誰にでも当てはまることなので、いささか加筆したものをMLにも紹介します。 > 文学はどういうことをするのか、文学を自分で勉強してい…

無題

子どもが自分からいろんなことを学ぶようにするのに、これが一番大事なことだ、と私が考えることがあります。 それは、子どもといっしょにいるときに、 「あれ、きれいだねえ」「これ、おもしろいよ」「これ、すごいね」というような感じたら、それを口に出…

結果求めず自由な時間を

知識を伝えては、マルやバツや点数をつけている教育は、卑小だと思います。どんな知識にもそれ自体の生命があり、子どもの中で熟成していくものです。 中学生の息子を持つあるお母さんが教えてくれたことです。その子が寝る前に布団の中でこう言いました。 …

いじる おもしろがる

昨日、17歳の男の子と遊んでいました。彼は、中学を不登校で過ごしました。ようやく、外に出る恐怖が薄らいだところにいます。 彼がやりたがることをサポートします。お勉強も少し教えます、といって隔週で授業めいたことをしています。 授業と言ってもい…

子ども時代とは、輝きを追うこと

子どもを、与えられた課題をこなす生活に追い込むのは、自然の条理に反しているなあ、と感じます。 子どもには、いつも輝くものが目の前に現れてきます。それを追いかけているだけで、子どもは身体も精神も成長していきます。 ボールをうまくさばけるように…

元気になるとき

子どもが、なにかのかげんで、溌剌としてきて、いい表情でなにかやっている。 そんなことがありますよね。 自分がそういうことになって、 ああ、本人の立場からするとこういうことなんだ、 っていうことがありました。 忘れないうちに書いておこう。 先日、…

競争は教育に適しているか

なぜ、こんなに教育問題がおこるのか? 脅し、辱め、褒美で釣って子供に教え込もうとするから。そして、競争させるから。 セールスの世界では、競争は当たり前だ。セールスマンの個人成績が張り出される。優秀者には報奨金が出される。成績の上がらない者は、…