huruyama blog

学びや子育てやホームスクールなどなど 古山明男さんのコラムが大好きなので ご本人の許可を頂き紹介しています。

学び

発達障害について 2

古山です。 グレン・グールド(1932~1982)というカナダ生まれのピアニストがいます。 天才と呼ばれています。 私が若いころから、この人のレコードは出回っていました。評判がいいからと聞いてみたけれど、テンポがめちゃくちゃゆっくりだったり、速かった…

発達障害について

古山です。 発達障害についてのお尋ねでした。発達障害の原因がなにか、どうしたらいいのか、私にはわかりません。 わからないままに、障害児っぽい子どもたちに、とにかく親切にする、見おろさない、批評しない、を私塾でやってきました。人間として当たり…

いきる力

朝、目が覚めて、横になったまま、「きょうは、~に行って、~をして、あれとあれに気をつけて....」に入り込みかける。 ああ、そうじゃなくて、いま、別なものを探しているんだ。生きる力を探しているんだ。 身体からやってくる感覚を、なんであろうと…

シュタイナー教育

古山です。 シュタイナー教育のことを、ごく簡単に紹介します。 はじめたのは、ルドルフ・シュタイナーというドイツの哲学者です。この人は、正真正銘の超能力者でした。そして、自分の超能力で知ったことを、人間に役立つ形にしようと、一生を使っています…

ひらがな、漢字の練習帳紹介

古山です。 ひらがなと漢字の、すぐれた練習帳を紹介します。 「なぞらずにうまくなる 子どものひらがな練習帳」実務教育出版 1000円+税 「ぐるーん」、「ぴょん」、「しゅーっ」などと動きで示していて、子ども心をよく知ってます。大人のひらがな練習にも…

漢字 とはいえ気になる

古山です。 漢字の書き順に誤りはありません。 とはいえ、子どもが、大人が身に着けているのとは違う書き順で書いていると、とても気になるものです。 あ、ここはこうなるはずなのに、とガクッとくるのです。 不思議ですねえ。書き順だけでなく、日常生活の…

漢字 書き順だけでなく

書き順は、小学校でだけ「誤り」が生じるのです。書き順だけでなく「とめ、はね、はらい」もウルサイ先生がけっこういます。 ところが、漢字というのは、もともとものすごく多様でして、細かいところまではっきり決まっていないのです。字形すら、歴史的に変…

漢字

漢字の書き順に、誤りというものはありません。書き順については、小学校の教室内しか問題になりません。 中学校以降は、学校でも問題になりません。まして、社会に出てからはまったく問題になりません。書き順を気にすることはありません。 とはいえ、書き…

子どもは愛のあるところで育てる

古山です。 9月8日(木)のアロマスプーンの会合、午後の科学遊びの会にご参加の方、ありがとうございました。私が話したことのまとめを作りますが、とりあえずのことを。実は、会合の翌日、翌々日と別な用件があって動き回ったもので、いま体力と気力があり…

生活の中の算数 数える

古山です。算数の基本は数えることです。算数というのは数える技術だ、と言ってもいいくらいです。 「いち、に、さん、し....」と数えることは、生活の中で自然にやっているものです。子どもといっしょに数えて楽しいものがたくさんあります。数えておも…

決められたことを学ぶのではなく

現代社会で自由に生きるための力は、決められたことを多量に学び蓄積することなのでしょうか。 明らかに違います。 小中高の学校が教えていることは、さまざま学問の基礎的な知識です。それは、子供たちが自由に生きるための不可欠な知識・技能である、と正…

生活の中の算数 温度

古山です。 生活の中でできる算数を、一つづつ紹介していきます。いずれも、遊びながらやっていきます。でも最終的には、小学校の算数の体系に匹敵できるものになります。順番にこだわらず、紹介していきます。やれるものをやってみてください。結果をシェア…

生活の中で見つける算数

古山です。 学校の算数は、硬すぎるし、おいしくない。もっと、親しみやすく美しいものにできるのに、と思っています。 アロマスプーンのMLとホームページを借りて、生活の中での発見と工夫であるような算数を作り出そうと思っています。皆様のご協力をい…

課題をこなすことではなく

古山です。 子どもたちの学びと育ちをほんとうに導いているものは、子どもたちにとってキラキラしたものとして現れてきます。だから、子どもたちが熱中して追いかけるのです。キラキラしたものが見えているというのが、かけがえのない子ども時代ということで…

子どもは愛のあるところで育てる

古山です。 子どもは愛のあるところで育てる。 けっきょくは、そういうことだと思います。 学校には、いろんなものが揃っています。タダで子どもを預かってくれて、いろんな物事も教えてくれる。ありがたいことです。 ところが、学校には大きな問題がありま…

学校に行かないころ

最近、まだ学校に行っていないころ、そして学校が休みのときなど、自分の生命感覚のままに生きられた日々のことを想い出します。。 朝起きて、両親が家事をごちゃごちゃとやっています。その両親に「ねえ、ねえ」と話したり、からみついて遊んだりする。朝飯…

おばけ学園 すうじの冒険

古山です。 さいきん、算数の教材の研究をしています。 小さい子向けの教材も、さらりと見てすませずに、かならず自分で解いてみるようにしています。おもしろく、わかりやすく、子どもがくらいつくものはないか。 この本、ピカイチです。 「おばけ学園 数字…

学校に行く行かないはどうでもよくて 2

甥とホームスクールをしていたときでした。 甥は、よく「おじちゃんは、どういうことをして遊んでた?」 「どういうことが面白かった?」ということを尋ねてきました。「模型を作るのが楽しかったなあ」とか「地下水というのがあるというから、庭に掘れるだ…

学校に行く行かないはどうでもよくて

古山です。 きょうの国語教室、2家族、子ども3名の参加でした。 学校に行かなくなりたての子が二人いたので、こんなことを話しました。 学校に行く行かないはどうでもいいことなんだよ。 大事なことは、きみたちが身の回りに美しいものを見つけ、美しいも…

なんのための教育

古山です。 人間は、日常生活の中で、幸福に生きられます。それは、決して無為でぼんやりと暮らすということではありません。活動的に生き生きと暮らせます。 自分を見ていても、いろんな方を見ていても、そうなんだもの。 私は、子どものための教材作りが好…

英語学習について

ホームエデュケーションでも、英語を無理なく教えることができたら、それに越したことはないと思います。 一つでも外国語を知っていると、言葉のおもしろさが広がります。表現の違い、構造の違いなどを知ることから、柔軟さと寛容さを(期待してやるものでは…

子どもの論理性

アメリカの公立小学校での、論理力のつけかたを紹介しているブログを読みました。いつ、どこで、誰がの5W1Hや、文章構造の理解を小学校のはじめから教えているそうです。 学校で、このような授業を受けないと論理力がつかない、と信じている人は多いと思い…

幸福感、充実感

古山です。 子どもはすごいエネルギーを持っています。次から次へと興味関心を持って、休むことなく何かしています。 どうして?子どもは、「いま、ここ」に生きているから。 昔からの賢い人たちが、幸せになりたいなら「いま、ここ」に生きなさい、と言いま…

文学の勉強

古山です。 Uさんのお嬢さん(中1年齢)から、文学の勉強方法を尋ねられました。思うところをお答えしました。> 文学はどういうことをするのか、文学を自分で勉強していく方法を知りたいです。 文学のすることは、詩や小説、物語などを書いて、たくさんの人…

遊びの中に宝がある(2)

古山です。 シュタイナー教育の授業をいくつか見せてもらったことがあります。そのときの私の感想。「子どもの発達を大事にするということは、遊び感覚を大事にすることなんだ」 見せてもらった算数の授業では、みんなで森の中に散歩に行くんだ、と数を数え…

遊びの中に宝がある

古山です われわれは、好きでやっていることを「遊び」と呼んで、もっと大事なものがあるかのように考えてしまうのです。嫌々やったことのほうが、価値があると思いこまされています。とんでもない。 利害や打算を超えたエネルギーがこもっているものを、わ…

遊びを伝えること

古山です。 みなさんが子どものとき、「これが楽しかった」という遊びは、なんでしたか。みんなで出し合って、子どもたちに伝えていけたらと思うのです。 かくれんぼ、鬼ごっこ、カンけり、だるまさんが転んだ こういう遊びは、誰でも熱中したことがあるとと…

柔らかいもの

古山です。 いま、毎週算数を教えている9歳の子がいます。本人が幼稚園も学校も嫌がったので、お母さんが無理には行かせなかった。自然発生的なホームスクールでやっているお宅です。 ほんとうにわかる教え方をしたいと思って、水道方式のタイルを使い、市…

社会性のできかた

「子どもの社会性を育てるには、学校の集団生活が必要である」ということが広く信じられています。しかし、これは、事実と違います。 子どもの社会性は、信頼できる人との関係から発達していきます。 信頼できる人間関係を持っている子どもは、家庭以外の場…

ツルンといくもの

古山です。 受験シーズンで、今年も高校受験生を一人援助していました。 カフェを借りて週1回やっている寺子屋の生徒でした。千葉県の公立高校は2回試験があるのですが、その子は、前期試験で落ちてしまった。ふだん寺子屋で、点数を取らせるような教育は…