huruyama blog

学びや子育てやホームスクールなどなど 古山明男さんのコラムが大好きなので ご本人の許可を頂き紹介しています。

学び

授業とは

古山です。 授業というのは、何かをできるようにさせるためにある、と思われています。 そうじゃないと思います。 授業というのは、人が人に親切にするとはどういうことかを、実際に伝えることだと思います。 *************************古山明男

上手にやりたいと投げ出したい

古山です。 もう一度、明けましておめでとうございます。 犬歳にちなんで、犬の絵を描きました。添付しますが、見れますでしょうか。 昔飼っていた犬です。ジローくんという名前です。賢い犬でした。写真をもとに、さきほど描きました。 実は、この絵を描い…

失敗してしまったときの気持ち

古山です。 いい天気だし、家の外装でペンキのはがれたところを補修してやろうと思い立ちました。ちょっと手を入れれば、ずいぶんときれいになるんです。 スプレーを片手にシュッシュッとやっていました。小さなところをやるだけだから、汚れる心配もないだ…

ワサビ

古山です。 Nさんが、今の教育は、罰ゲームみたいなものを無理して身体に流し込んでいるのではないか、と刺身とわさびを例に出していました。 私も、今のふつうの教育は、生きるために大事なものを忘れてしまっていると思います。それで子どもがつまらながる…

心にうそがないこと

古山です。 昨日、長年森の中での自主保育をやってきた人と話をしていました。「自主保育のよいところは、子どもに『ありがとうは?』、『ごめんなさいは?』を言わなくてすむことだ。あれは、相手の親に気を遣って言っているだけなのだ。親同士に了解がある…

子供に教えると親子げんかになる理由 2

古山です。 家庭教育の特徴は、お互いに距離が近くて、感情のこもったやりとりをしていることです。それが悪いということではありません。人間のもっとも教育されなければならないところに、手が届くということでもあります。 親が子どもに教えて、学校と同…

子どもに教えると親子げんかになる理由

古山です。 親が家庭で子どもに勉強を教えると、まあ、7割方は親子喧嘩で終わるものです。 それが相場ですから、親子喧嘩になったことのある方は、どうかご安心ください。親子のことですから、そう後にまで持ち越すことはありません。しょっちゅうブーブーキ…

親が支持する

古山です。 教育の大きな根幹として、シュタイナーの言っているこは、傾聴に値すると思います。 7歳までは、模倣することで育つ。 7~14、5歳は、尊敬できる大人の言うことを聞いて育つ。 14,5歳~21歳は、愛することを学ぶ。 では、7~14、5歳期のホームス…

才能教育とはまた違った次元で

それぞれの人間に持って生まれたいろいろな持ち味がある、その持ち味を生かすために生まれてきている、ということを感じます。 これは、単にいろんな才能がある、という意味ではありません。よく「お勉強はさっぱりだけど、スポーツが、絵を描くのが....…

子供の飛びおり

古山です 子どもは木登りが好きです。木といわず、塀でも建物でも、よく登ります。 その逆の、飛び降りも好きです。これも、子どもたちがよくやります。私もよくやりました。階段を何段飛び降りることができるか、だんだん高いところからやって、「もうこれ…

教育って

古山です。 覚え込ませようとしない。 達成させようとしない。 よいこと、素晴らしいことを子どもと分かち合う。 困ったこと、悲しいことをいっしょにくぐり抜ける。 そうすると、子どもも変わる、大人も変わる。 教育って、そういうことなんだと思います。 …

遊びを充実させることが一番の学び

古山です。 昨年9月に「おるたネット」が主宰した、汐見稔幸講演会での、汐見氏の発言からです。汐見氏は、白梅学園大学学長、東京大学名誉教授。 幼児教育で先行していることなんですが、幼児教育では、しばらく前から遊びを中心に据えるという方針に変えて…

取り繕い方を教えるのではなく

ある、公立学校の先生も、シュタイナー学校の先生もしたことがある人が言っていました。「何教育ということに関係なく大事なことがある。それは、子どもが取り繕わなくて済むことだ」 私自身、外面的には優等生でした。しかし、学生運動の嵐が吹きすさぶ大学…

木登り

古山です。 さまざまな遊びの中にも、定番と言えるようなものがあります。 その一つが木登り。 先日の東京でのお遊び会でも、昨日の科学遊びの会でも、木登りがはやりました。 木登りは、すごい全身運動です。どうやって登るかの戦略と判断力、バランス感覚…

ストーリー遊び

古山です。 子どもは、さまざまな遊びをしています。その中にストーリー遊びがあります。子どものストーリー遊びの世界に入り込んでいくと、子どもがたいへん精神的な存在であることがわかります。 子どもが遊んでいるとき、たいてい、何かのストーリーが伴…

遊びの理論

古山です。 遊びの理論をまとめようと試みています。 遊びには伝染性があります。誰かが楽しく遊んでいると、ほかの子どももやりたくなるのです。 2歳の子でも、これは普通に見られます。 2,3歳の子どもたちが、おもちゃの奪い合いでけんかになることがし…

子供の発達経路

古山です。 ある、算数の得意でない子に8歳くらいからずっと算数を教えていました。 11歳くらいになって、ふつうに式を書いて計算するようなことも、「できた、おもしろい」と感じるようなところにきました。学校を嫌がって行かなかった子ですが、この子に学…

焦るとき

古山です。 つくばにあるインターナショナルスクールを見学させてもらえ機会がありました。案内してくれる人と、つくばでの駅で待ち合わせることにしていました。 時間に余裕を持って出たつもりが、間の悪い時には、間の悪いことが重なるものです。駅まで車…

マンガとお手紙

古山です。 学校に行っていない子どもがどうやって字を覚えるか見ていると、どうも、マンガを描くときが圧倒的に多いです。 絵を描く、マンガを描くは、ほとんど子どもの本能のように思えます。わたしも、ずいぶんと書きました。とっておけばよかった、と今…

世界は善である 世界は美しい

古山です。 久しぶりに、シュタイナーの「一般人間学」を読んでいました。シュタイナー教育の基盤になっている人間観を、シュタイナーが連続講演の形で述べたものです。 若いときよりも、「ああ、子どものあれのことを言っているのか」というのが具体的に浮…

評定からの自由

古山です。 私の塾の部屋に、絵が飾ってあります。来た人が、「いい絵ですね。誰の絵ですか」と尋ねてくれると、「ふふふ」と言って、私が自分を指さします。ちょっと得意になれますね。嬉しいですね。 「これなら、絵本にしたらいいのに」よく、そう言われ…

誰が教育を選択するのか

古山です。 ホームスクールを真剣に考えているが、という相談をいくつも受けてきました。 そのうち、実際にホームスクールを始めるご家庭は多くないです。 最大の理由は、子ども、母、父の三者の意見が揃うということが、なかなかないためです。 では、誰の…

遊び 評定からの自由

古山です。 子どもは遊びで育ちます。子どもたちが遊びの中で見せるあのエネルギー、創意工夫。すごいですね。これこそが一人一人の生きる力であり、また、社会がもっとも必要としているものだと思います。 では、遊びとはなんでしょうか。いろいろな面から…

てらこやちば

千葉にある大学の学生さんたちが、小学生~高校生の子どもたちとの遊び場を作る「てらこやちば」を運営しています。http://terakoyachiba.web.fc2.com/about.html 先日行って見学させてもらったのですが、子どもたちを集めてしっかり遊んでいます。現在第1、…

あなたが他人を気遣うとき

古山です。 私は、自分が感じたこと、自分が理解したことだけを語るようにしています。権威者の言葉を語って自分のみすぼらしさを隠すのは、醜いからです。 一人一人の人が、自分の理解と愛情に基づいて生きるときにだけ、新しい世界が始まります。私はそれ…

英語の読み聞かせ

このLibrary Lion というお話、ストーリーはおもしろい、読みはめちゃくちゃうまい。絵の見せ方もじょうず。 >英語の読み聞かせ。>Library Lionです。>https://www.youtube.com/watch?v=T18NCobS43c>youtubeにもありました。 ひょっとすると、英語がまったく…

子どもと内側のつながりをつくる

この日曜日に、神田誠一郎という人の「ブレインジム」という体操のワークショップに参加していました。楠の木学園という障害児のためのフリースクールの学園長をしている方です。 そこで、神田さんがこんなことを紹介していました。 「子どもがいないとき、…

不定形学校の構想

古山です。 いま、ホームスクールをなさる方たちのために、「不定形学校」を作ることを考え、情報を集めたり、交渉したりしています。 子どもたちが基本的には家で自由に過ごし、週に2,3回~数回くらい、習い事や遊びの集まりに出かけていく、というくらいが…

評定ではなく

古山です。 学校のしていることで、「これは違うなあ」と思うことがあります。それは、子どもの学びを成績にして評定することです。 ふだんの生活の中での学びを考えてください。 自転車に乗るのだったら、最終的な目的は、自転車を乗りこなせることです。だ…

子どもは物語を生きている

子どもの精神は白紙である。そこに書き込んでいくのが教育である。 現在の基本的な教育観はそのようなものです。 これは間違いです。子どもを観察すれば容易にわかることです。子どもの精神は白紙ではありません。いつも何かが沸き起こり、流れ出しているの…