huruyama blog

学びや子育てやホームスクールなどなど 古山明男さんのコラムが大好きなので ご本人の許可を頂き紹介しています。

哲学

暖かさ

古山です。 けさ目を覚まして、きょうの予定を思い出していました。 あれがある、これもある、と考えていたら、なんか心が機械みたいになってきて、ゴトゴト動くだけになっていく。あ、あ、ここに入ると、自分を命令して動かすだけになってしまう。 それで、…

学校に行く行かないはどうでもよくて

古山です。 きょうの国語教室、2家族、子ども3名の参加でした。 学校に行かなくなりたての子が二人いたので、こんなことを話しました。 学校に行く行かないはどうでもいいことなんだよ。 大事なことは、きみたちが身の回りに美しいものを見つけ、美しいも…

なんのための教育

古山です。 人間は、日常生活の中で、幸福に生きられます。それは、決して無為でぼんやりと暮らすということではありません。活動的に生き生きと暮らせます。 自分を見ていても、いろんな方を見ていても、そうなんだもの。 私は、子どものための教材作りが好…

幸福感、充実感

古山です。 子どもはすごいエネルギーを持っています。次から次へと興味関心を持って、休むことなく何かしています。 どうして?子どもは、「いま、ここ」に生きているから。 昔からの賢い人たちが、幸せになりたいなら「いま、ここ」に生きなさい、と言いま…

遊びの中に宝がある

古山です われわれは、好きでやっていることを「遊び」と呼んで、もっと大事なものがあるかのように考えてしまうのです。嫌々やったことのほうが、価値があると思いこまされています。とんでもない。 利害や打算を超えたエネルギーがこもっているものを、わ…

柔らかいもの

古山です。 いま、毎週算数を教えている9歳の子がいます。本人が幼稚園も学校も嫌がったので、お母さんが無理には行かせなかった。自然発生的なホームスクールでやっているお宅です。 ほんとうにわかる教え方をしたいと思って、水道方式のタイルを使い、市…

社会性のできかた

「子どもの社会性を育てるには、学校の集団生活が必要である」ということが広く信じられています。しかし、これは、事実と違います。 子どもの社会性は、信頼できる人との関係から発達していきます。 信頼できる人間関係を持っている子どもは、家庭以外の場…

歌いたくなった時

みなさま 子どもたちの眼が、小川の流れに見とれることができますように。 子どもたちの耳が、風のさやぎに聞き入ることができますように。 子どもたちの手が、土くれから城を作り上げることができますように。 子どもたちの生命が、歌い、舞い、香りとなっ…

おもしろいことの見つけ方

30代のときにインドを旅行して日本に帰ってきたら、なんとまあ町は小綺麗でゴミ一つ落ちていないこと。街行く人たちの服は汚れていなくて、ツギのあたった服の人などいないこと。なんでもかんでも便利なこと。でも、人の眼が死んでる。トロン、ボヤン。あ…

ファンタジーの力(2)

古山です。 グリム童話には、魔法で動物にされてしまった王子さま、魔法を解くために7年間口をきいてはいけない少女などのように、言葉を発することができなくなった者がたくさん出てきます。 こういうお話しを聞いている子どもは、「その立場、わかる。どう…

ファンタジーの力

古山です。 私が、子どもの教育を引き受け、何を教えるかに自由度があると、優先させていることがあります。それは、お話しをすることです。童話を読むこともありますし、即興で作ったお話しをすることもあります。 甥とホームスクールをしたときもそうでし…

おもしろいことのみつけ方

30代のときにインドを旅行して日本に帰ってきたら、なんとまあ町は小綺麗でゴミ一つ落ちていないこと。街行く人たちの服は汚れていなくて、ツギのあたった服の人などいないこと。なんでもかんでも便利なこと。でも、人の眼が死んでる。トロン、ボヤン。あ…

かけがえのない子ども時代

古山です。 子どもには、かけがえのない子ども時代があります。 子ども時代には、すべてのものがキラキラして、子どもを差し招いています。子ども時代には、大人を絶対的に信頼することができます。子ども時代には、将来に対する心配なしに、全身で生きるこ…

本年もよろしくお願いいたします

古山です。自宅で、健康に正月を迎えております。本年もよろしくお願いいたします。 「これがクリエイティブな状態だ」と思うことを、自分で体験しました。それは、子どもの自然な状態と同じなのです。それはまた、学ぶことの本質なのだと思います。 その日…

緊急カンフル剤としての愛

古山です。 ここのところ、首と肩が痛くて上がらず、ついでに胃の調子もよくなくて低空飛行していました。 そうしますと、やらなければいけないのだけど、そのままにしてしまうことが多くなります。「ああ、やらなきゃいけないよねえ...」と言いつつ、で…

いくつかの学校神話

学校に行かないことへの恐怖が世の中にたくさんあり、多くの人が学校に行かない子どもたちのことを心配してくれます。 でも、そのほとんとが、はっきりした根拠のない神話なのです。 すべての人が、どんな無理をしてでも学校に行かなければならなかった。無…

秩序について

数日前のことでした。台風が過ぎ去り、秋晴れのいい天気です。 いい天気だな、と窓から見回し、段ボールを重ねて紐をかけ、ゴミ出しの場所に持って行く。身体がすっすっと動く感じで、「やらなければならない」感がありません。 朝の斜光線に木々が鮮やかで…

キラキラしたもの

子どもの眼って、キラキラしています。そして、キラキラしたものが見えています。 子どもにとって、生きるということはキラキラしたものを追いかけることです。すると何かしら自分の中に新しいものが湧いてくるのです。 私は、虫を捕まえたり飼ったりするの…

小学校低学年の頃

古山です。 私の小学校低学年の頃のことを書きました。 よく、なんとかなったものだと思うのですが、なんとかなった理由はこんなことじゃないか、というのが二つあります。 一つは、人間一人一人に配信されている「音楽のようなもの」に波長を合わせていたこ…

柔和で親切であることと自由

古山です。 暑いですね。 最近、子どもへの接し方が柔和で親切であることが大事であることを、実感しています。 「これは、こういうことなのだ」 「こういうことをしてはいけない」 「こうすべきだ」 このようなものが、脅しを伴わず、深い理解に基づいてい…